公務員面接を勝ち抜く力

小紫市長がこの本を書いた動機は・自分をアピールしたい・生駒市をアピールしたいというようなちんけなものではないように思う。小紫市長はおそらくこの本を通じて、公務員受験生の目線を上げたいのだ。その意味で本書は教育的である。面接を突破するテクニック的なことも書かれているが、市長が浅はかなテクニックを指南するわけがない。テクニックで面接に臨む受験生が増えれば困るのは市長本人だからだ。テクニックのようなことも書かないと学生は本書を手に取らない。そこで小紫市長はテクニック的な事も書いたわけだが、そこを入り口にして読者の目線を上げたいというのが本書の狙いだと思う。テクニックだけの受験生は面接ではそれを見抜かれてしまう。したがって読者は本書を、公務員という仕事についてよく考えるためのきっかけとして読むべきである。