好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術

「好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術」というタイトルなわけだが、じゃあ好きなことってなんだ、という話になる。この本に直接答えが書いているわけではないが、それはおそらく、「自分を好きになりなさい。好きな自分がすること、好きな自分がしろと言う事をすれば、本気になれるぞ」ということだと受け取った。それから、100年時代は、本気でないと成長が持続しないから、好きなことをしないと持たないぞ、と言う事だ。その通り。そこまでは分かる。でも、そんなのが分かったうえで、人は自分を好きになれないじゃないですか。ところがこの本には、自分をどう好きになるかも書いてあった。「お前がやりたいことを選んでいい」と父親が言った。「お前がやりたいことをしなさい」ではなかった。これは決定的に重要なことだと思う。やりたいことをやっていいと、やりたいことをしなければならないの間にある、やさしさと厳しさの差。そしてやさしさをベースに生きる人間が、幸せに、楽しく生きられるという事なのだろう。名著。